バッコ博士の構造塾

建物の安全性について本当のプロが綴る構造に特化したブログ

戸建住宅

鉄筋コンクリートの家づくり:工事監理をしないと大変なことに

一級建築士をやっていると、個人的に「家を設計してくれ」と言われることがあります。構造が専門なので他を当たってもらうのが常なのですが、そのときは同僚の意匠設計者から「構造を見てくれ」と言われたので引き受けました。 RC造、壁式構造、スキップフロ…

コンクリートのひび割れは当たり前?マンションも戸建住宅も

念願の新居を購入し、ウキウキした気分の入居の日、建物にひび割れが入っているのを見つけたらどうしましょう。 □■□疑問■□■ コンクリートの壁や基礎をよく見てみると、そこかしこにひび割れが入っています。強度や耐久性に悪影響はないのでしょうか。 □■□回…

優秀な建築士の見分け方:構造に関するたった2つの質問

建物が地震に対して強いかどうかは「構造設計者の技量で決まる」と当ブログでは一貫して主張しています。 □■□疑問■□■ 優秀な建築士かどうかはどうすれば判断できますか。簡単な判別方法があれば教えてください。 □■□回答■□■ デザインやプランニングに関して…

こんな家住みたくない:構造設計一級建築士が避ける建物

構造設計者だからと言って、強い家に住んでいるとは限りません。でも、わざわざ弱い家に住もうとは思いません。 □■□疑問■□■ 構造設計者が「こんな家にだけは住みたくない」と感じる住宅・マンションがあれば教えてください。 □■□回答■□■ 1981年の耐震基準改…

木造住宅に構造計算は必要か?計算よりも大事なこと

小規模な建築物は、建物の安全性を検証する「構造計算」を行わなくても建設することができます。 □■□疑問■□■ 一般の木造住宅では構造計算がなされていないと聞きました。大地震に対して十分な耐震性が確保されているか不安です。 □■□回答■□■ 構造計算されて…

構造設計者の住まい:専門家がどんな家に住んでいるか聞いてみた

建物の強さの現状をよく知っている構造設計者ですが、自宅を設計することは稀です。 □■□疑問■□■ 構造設計者はどういった基準で住まいを選ぶのでしょうか。 □■□回答■□■ 値段、間取り、立地、その他みなさんが重視することと基本的には同じです。もちろん構造…

家づくり体験記:構造のプロが犯した2つの失敗

「紺屋の白袴」と言うが、「建築家の借家」も言えそうだ、と何かの記事で読んだことがあります。建築士も多忙なので、なかなか自分の家にまで手が回らないのでしょうか。意匠設計者が自宅の設計をしたという話はチラホラ聞きますが、構造設計者ではかなり少…

木造住宅なら耐震で十分である:構造の専門家がたどり着いた結論

家づくりに正解はありませんし、建て主の数だけ正解があるとも言えます。また、耐震性については地震があるまで正解かどうか答え合わせすらできません。それでも「正解が知りたい」というのが人情です。 □■□疑問■□■ 耐震・制振・免震のメリット、デメリット…

住宅展示場探訪:ハウスメーカーの営業に構造の説明をしてもらった

モデルハウス、モデルルームが好きです。 どちらかというとモデルルームの方が好きなのですが、一度にたくさんの建物を見ることができる住宅展示場は楽しいですね。ついつい営業の方にマニアックな質問をしてしまうこともあります。 思ったような答えが返っ…

「剛性」と「強度」の違い:剛性と強度のどちらが大きいと安全なの?

お客さんから建物の耐震性に関する質問を受ける機会がありますが、「剛性」と「強度」を混同してしまっている場合がチラホラあります。 「剛性」とは「硬さ」、「強度」とは「強さ」のことで、両者は全く違う意味を持つ言葉です。しかし、剛性が大きいものほ…