バッコ博士の構造塾

建物の安全性について本当のプロが綴る構造に特化したブログ

建築士・資格

建築学科に入ってよかったこと、建築士になってよかったこと

ゼネコンに技術系で入社する人の大半が建築系か土木系の学科を卒業しています。 両学科は工学部に属していますが、他の機械や電気、情報工学といった学科とは少し趣が違います。特に建築学科は工学部っぽくない要素が強いです。 建築学科を卒業し建設業に就…

構造力学は一級建築士に必要か:試験勉強中の君へ

建築を学ぶ学生は多数いますが、「構造力学」が苦手だという声はよく聞きます。 建築学科は工学部に属している「理系」の学科ですが、実際にはデザインや建築の歴史といった「文系」の講義が多くあります。他の工学系の学科に比べて、数学・物理に割く時間は…

設計経験のある教授は怖い:設計事務所・ゼネコン設計部出身の先生方

大学院修了後も大学に残り、研究一筋の先生も多いですが、一度企業に勤めてから大学に戻ってくる先生も一定数います。 □■□疑問■□■ 超高層ビルや免震建物のような難易度の高い建物については大学の先生が審査すると聞きました。どのような先生が担当するので…

一級建築士試験の難易度は?新旧試験の比較とゼネコンマンが思うこと

同じ建築士でも、「一級建築士」が取り扱える業務の範囲は「二級建築士」や「木造建築士」とは比べられないほど広くなります。建築を生涯の生業にするのなら、ぜひとも取っておきたい資格です。 では、一級建築士試験はどのくらい難易度が高いのでしょうか。…

木造・二級・一級建築士の違い:業務範囲から資格試験までを徹底比較

一口に建築士と言っても、一級、二級、木造建築士がありますし、2008年からは一級建築士の上位資格である構造設計一級建築士、設備設計一級建築士も新設されています。 □■□疑問■□■ 木造建築士、二級建築士、一級建築士の違いは何でしょうか。建築士を目指す…

博士になって変わること、変わらないこと:ゼネコン博士の現状

ブログタイトルにあるように、著者のバッコは博士(工学)です。 □■□疑問■□■ 民間企業に勤める博士の数はまだまだ少ないようですが、何か特典やインセンティブのようなものはあるのでしょうか。 □■□回答■□■ 企業ごとに様々だと思いますので、ある大手ゼネコ…

構造設計一級建築士試験体験記:勉強法と有資格者の位置づけ

一級建築士合格後、5年以上の実務を積んで初めて受験資格が得られる構造設計一級建築士試験。ゼネコンの設計部員から見た試験について記したいと思います。 構造設計一級建築士とは 資格の位置づけ 受験者数から見る構造設計 講義 勉強方法 スタート地点 過…

一級建築士試験体験記:学科と製図と勉強法と

建築の道を志して社会に出た若者の前に立ちはだかるのが一級建築士試験。少し前の話になってしまいますが、合格までの体験を記したいと思います。 旧試験と新試験の違い 受験資格 試験構成 難易度 学科試験 勉強方法:学生時代 勉強方法:社会人以降 試験当…

優秀な建築士の見分け方:構造に関するたった2つの質問

建物が地震に対して強いかどうかは「構造設計者の技量で決まる」と当ブログでは一貫して主張しています。 □■□疑問■□■ 優秀な建築士かどうかはどうすれば判断できますか。簡単な判別方法があれば教えてください。 □■□回答■□■ デザインやプランニングに関して…

コンクリート主任技士試験の勉強法:小論文より4択重視で一発合格

コンクリート技士の上位資格であるコンクリート主任技士。少し前の話になってしまいますが、合格までの体験を記したいと思います。 ゼネコン設計部社員がコンクリート主任技士を受けるまで 試験構成と合格率 試験構成 合格率 勉強方法:過去問→テキスト→小論…

構造設計一級建築士試験の本当の難易度:ここ数年の合格率と一級建築士との違い

2008年から一級建築士の上位資格である「構造設計一級建築士」、「設備設計一級建築士」が新設されました。比較的新しい両資格ですが、いったいどのくらい難易度が高い資格なのでしょうか。 まずその前段の「一級建築士試験」ですが、合格率は1割強と低く、…

建築士の専門分化:意匠屋さん本当に構造わかってる?

科学技術分野の進展は目覚ましく、あらゆる分野で専門分化が進んでいます。建築の分野も例外でなく、建築士が網羅すべき範囲は広く、深くなっていく一方です。 では、一人ひとりの建築士は住宅のこと、マンションのこと、建物のことをどの程度理解しているの…