バッコ博士の構造塾

建物の安全性について本当のプロが綴る構造に特化したブログ

戸建住宅

地震後の通電火災はこれで防げる!スイッチ断ボールは信頼性抜群

今ではめっきり聞かなくなくなりましたが、日本人の怖いものと言えば「地震、雷、火事、親父」でした。地震大国日本では、やはり地震が一番怖かったようです。 そのせいか、「地震に強い家に住みたい」、「絶対に壊れない家にしてください」という要望をよく…

二階リビングだけじゃない:耐震性の高い間取りとは

東北地方太平洋沖地震以降、日本各地で地震が頻発しています。住宅を建てる際に、耐震性を気にする方も増えているようです。 これから建てられる家は全て、現行の建築基準法の規定以上の耐震性を有することになります。近年の地震被害の状況から見て、人命保…

制震テープの効果は?構造設計のプロが本当の性能を徹底解説

世の中にはいろいろな種類の制振ダンパーが出回っていますが、その中でも異彩を放っているのが「制震テープ」です。 制震テープ単体では制振ダンパーとは呼べません。耐力壁にこのテープを貼り付けることで、ただの耐震の壁が制振の壁へと変化するのです。 …

構造設計のプロが住友ゴムの「ミライエ」をお薦めする4つの理由

今一番売れている木造住宅用の「制振ダンパー」と言えば、住友ゴム工業の「ミライエ(MIRAIE)」でしょう。 木造住宅を手掛ける大手ハウスメーカーの大半は、独自の「制振ダンパー」を開発しています。自社の耐震性能の高さをアピールするためなので、「A社…

直下率は耐震性に関係しない!構造のプロが教える4つの理由

2016年の熊本地震では最新(2000年)の耐震基準で設計された住宅でも何棟か倒壊しています。また、建築基準法に規定されている耐震性能の1.25倍の強さがあるとされる「耐震等級2」の住宅も倒壊しています。その理由の1つとして「直下率」の低さが挙げられて…

建物の基礎の種類と特徴:べた基礎が布基礎よりいいとは限らない

建物を支えるためには基礎をしっかりと造る必要があります。 □■□疑問■□■ 住宅の基礎をどうするか迷っています。基礎の違いによって建物の耐震性は大きく変わるのでしょうか。 □■□回答■□■ 基礎がしっかりしていないと、いくら上部の建物を強くしても意味があ…

木造住宅に最適な制振・制震ダンパーはどれ?価格・耐久性・耐震性を比較

木造をメインとする大手ハウスメーカーの大半が独自の制振ダンパー(制振装置)を開発しています。 □■□疑問■□■ 数ある制振ダンパーの中で、木造住宅に最も適しているのはどれでしょうか。 □■□回答■□■ 耐震構造でも十分安全な建物にすることは可能ですが、も…

木造住宅の四隅に耐力壁は必須か?配置不要なことを力学的に検証

建物の耐震性を高めるには耐力壁をバランスよく配置しなくてはなりません。 □■□疑問■□■ 耐力壁を四隅に配置するのが耐震構造の基本と言われました。木造住宅ではコーナーサッシなどは諦めた方がいいのでしょうか。 □■□回答■□■ 建物の四隅に柱や耐力壁を必ず…

自分でできる木造住宅の耐震補強:DIYで命を守れるか

1981年以前の建物は、現行の耐震基準を満たしていない「既存不適格」の物件が多くあります。また、2016年の熊本地震では2000年以降の最新の基準を満たした建物でも倒壊した事例があります。 □■□疑問■□■ 自分で木造住宅の耐震補強をしたいと思っています。な…

耐震等級3は取れるなら取ろう:建築士が優秀じゃないかもと思ったら

建物の耐震性の指標として、品確法の住宅性能表示制度による「耐震等級」があります。 □■□疑問■□■ 建築基準法による耐震性は人命を保護するための最低限の規定に過ぎないと聞きました。大地震にも壊れない安全な家にするにはどうしたらいいいでしょうか。 □■…

軟弱地盤だと地盤改良工事が必要?切っても切れない地盤と地震の関係

世界中どこを見渡しても同じ条件の建物はありません。仮に姿かたちが同じでも、建物が建つ地盤が違います。 □■□疑問■□■軟弱地盤に家を建てるので不安です。建物を設計する際、地盤の影響はどのくらいあるのでしょうか。 □■□回答■□■建物に作用する地震の力は…

空気で浮かぶエアー断震は免震よりも優秀か?法律は置いておくとして

空を飛んでいれば地震も怖くない、構造設計者なら誰しも一度は考えたことがあるアイディアです。 □■□疑問■□■ 宙に浮く建物「エアー断震」がテレビで取り上げられていました。耐震や制振はもとより、免震よりも優れた性能を発揮するのでしょうか。 □■□回答■□■…

偏心するのは悪いこと?構造バランスがいい建物と力学の話

同じ工務店が、同じ規模、同じ壁の量で、建物を隣同士で建てます。しかし、地震が起こった時に片方は倒壊したが、もう片方は軽微な損傷で済んだ、そんなことが起こり得ます。これは壁配置のバランスの良し悪しが影響しています。壁配置の評価の基本である偏…

鉄筋コンクリートの家づくり:工事監理をしないと大変なことに

一級建築士をやっていると、個人的に「家を設計してくれ」と言われることがあります。構造が専門なので他を当たってもらうのが常なのですが、そのときは同僚の意匠設計者から「構造を見てくれ」と言われたので引き受けました。 RC造、壁式構造、スキップフロ…

コンクリートのひび割れは当たり前?マンションも戸建住宅も

念願の新居を購入し、ウキウキした気分の入居の日、建物にひび割れが入っているのを見つけたらどうしましょう。 □■□疑問■□■ コンクリートの壁や基礎をよく見てみると、そこかしこにひび割れが入っています。強度や耐久性に悪影響はないのでしょうか。 □■□回…

優秀な建築士の見分け方:構造に関するたった2つの質問

建物が地震に対して強いかどうかは「構造設計者の技量で決まる」と当ブログでは一貫して主張しています。 □■□疑問■□■ 優秀な建築士かどうかはどうすれば判断できますか。簡単な判別方法があれば教えてください。 □■□回答■□■ デザインやプランニングに関して…

こんな家住みたくない:構造設計一級建築士が避ける建物

構造設計者だからと言って、強い家に住んでいるとは限りません。でも、わざわざ弱い家に住もうとは思いません。 □■□疑問■□■ 構造設計者が「こんな家にだけは住みたくない」と感じる住宅・マンションがあれば教えてください。 □■□回答■□■ 1981年の耐震基準改…

木造住宅に構造計算は必要か?計算よりも大事なこと

小規模な建築物は、建物の安全性を検証する「構造計算」を行わなくても建設することができます。 □■□疑問■□■ 一般の木造住宅では構造計算がなされていないと聞きました。大地震に対して十分な耐震性が確保されているか不安です。 □■□回答■□■ 構造計算されて…

構造設計者の住まい:専門家がどんな家に住んでいるか聞いてみた

建物の強さの現状をよく知っている構造設計者ですが、自宅を設計することは稀です。 □■□疑問■□■ 構造設計者はどういった基準で住まいを選ぶのでしょうか。 □■□回答■□■ 値段、間取り、立地、その他みなさんが重視することと基本的には同じです。もちろん構造…

家づくり体験記:構造のプロが犯した2つの失敗

「紺屋の白袴」と言うが、「建築家の借家」も言えそうだ、と何かの記事で読んだことがあります。建築士も多忙なので、なかなか自分の家にまで手が回らないのでしょうか。意匠設計者が自宅の設計をしたという話はチラホラ聞きますが、構造設計者ではかなり少…

木造住宅なら耐震で十分である:構造の専門家がたどり着いた結論

家づくりに正解はありませんし、建て主の数だけ正解があるとも言えます。また、耐震性については地震があるまで正解かどうか答え合わせすらできません。それでも「正解が知りたい」というのが人情です。 □■□疑問■□■ 耐震・制振・免震のメリット、デメリット…

住宅展示場探訪:ハウスメーカーの営業に構造の説明をしてもらった

モデルハウス、モデルルームが好きです。 どちらかというとモデルルームの方が好きなのですが、一度にたくさんの建物を見ることができる住宅展示場は楽しいですね。 ついついマニアックな質問をしてしまうこともあります。 思ったような答えが返ってこないこ…

「剛性」と「強度」の違い:「硬い家」と「強い家」のどちらが安全?

お客さんから建物の耐震性に関する質問を受ける機会がありますが、「剛性」と「強度」を混同してしまっている場合がチラホラあります。 「剛性」とは「硬さ」、「強度」とは「強さ」のことで、両者は全く違う意味を持つ言葉です。しかし、剛性が大きいものほ…