バッコ博士の構造塾

建物の安全性について本当のプロが綴る構造に特化したブログ

本が出ます!『教養としての建築』

当ブログを2018年5月に開設して以来、密かに「いつかは本を出してみたい」と思っていたのですが、この度ご縁がありまして実現にこぎつけました。

 

タイトルは『教養としての建築』です。

 


教養としての建築

 

一介の構造技術者が書いたにしては大仰なタイトルに感じるかもしれませんが、読めば納得いただけるかと思います。一般の方から専門の方まで、誰が読んでも楽しめる内容です。

 

以下、ちょっと長いですが目次です。

 

第1章 建築とは、○○である

 建築とは何だろう

 

第2章 建築とは、期待外れである

 建築に期待しすぎていませんか

 損傷するのは大前提

 ひびが入るのは大前提

 震度7は2回来ません

 想定する地震の大きさと実際の地震の大きさ

 すぐ目の前にある建築の「限界」

 あなたの家を設計する建築士は構造を知りません

 驚くほど低い計算の精度

 実物大の高層ビルは壊せません

 たまたま残った伝統構法

 それでもビルは建てられる

 

第3章 建築とは、間違いだらけである

 間違えるから改善される

 タコマナローズ橋落ちる♪

 オリーブ・ビュー病院、崩壊する

 耐震改修したから壊れた東北大学

 地震のたびにアップデートされる基準

 阪神大震災ショック

 大工の勘、建築士の勘

 杭の強さはどう決める

 いつまでも終わらない設計

 地震の大きさは住んでいるところで変わるか?

 拡大再生産される誤情報

 間違いより怖い「無知」

 

第4章 建築とは、テキトーである

 意外にテキトーな構造計算

 木の強さなんてわかりません

 コンクリートはそこそこ硬けりゃいい

 一番カンタンな計算で済ませましょう

 壁さえあればそれでよし

 地盤には3種類しかありません

 ビルをダンゴと考える

 「偽装」しても大丈夫?

 地震のマジックナンバー「0・2」

 こんなに粗い建物の施工

 実はテキトーが適当である

 

第5章 建築とは、予想外である

 予想は的中しない

 五重塔が倒れない理由

 共振しても倒れません

 加速度なんて関係ない

 強いほうが壊れることもあります

 壊れるから倒れないこともあります

 建物は硬けりゃいいのか柔らかけりゃいいのか

 最適は最悪です

 高層ビルはどう揺れるのか

 勝手に揺れ出す高層ビル

 理屈がわかると建築はもっと面白い

 

第6章 建築とは、想像と創造である

 設計時に想像すること・創造すること

 「想定外」まで想像する

 必ず予想よりも弱くなるという定理

 力の流れが見えるか

 解析の限界を超えたその先は

 繊維、入れてみました

 嫌われ者をデザインにする

 「耐える」のではなく「制する」のだ

 「耐える」のではなく「免れる」のだ

 「受け」から「攻め」へ

 あなたが「建築」を変える、かも

 

第7章 建築とは、未来である

 建築の最先端へ

 建築、宇宙へ行く?

 木造、天に届く?

 住宅、空を飛ぶ

 コンクリート、鉄を超える?

 AI、設計する?

 ひび割れ、治癒する

 セメント、CO2を吸う

 地震、予測され… …ない

 駅舎、印刷される?

 まだまだ続く建築の進化

 

第8章 建築とは、最高である

 新しい建築像

 

ブログとはまた違った世界が広がっているかと思います。ぜひ手に取ってみてください。感想をコメント欄やお問い合わせにいただけると励みになります。

 


教養としての建築